Mackerel Agentのアップデート、API Keyの入れ替え方法
どうも、もこ@札幌オフィスです。
つい最近Mackerel AgentのアップデートとAPI Keyの入れ替えをする機会がありましたので、その際に作成したかんたんな作業手順をご紹介します。
前提
- Amazon Linux 1, Amazon Linux 2, Windows Server 2019を想定しています。
- 既にインストールされているAgentのバージョンは
v0.50.1
の想定で、Amazon Linux環境はパッケージマネージャーで管理されていることを前提としています。
エージェントをアップデートする
早速Agentをアップデートしていきましょう。
エージェントのインストール、アップデート、API Keyの入れ替えは基本的にインスタンスの再起動なしで行えますが、万一を考えてスケジュールを組むと良いでしょう。
Amazon Linux 1 / Amazon Linux 2
Mackerel Agentの公式のインストールスクリプトを実行している環境ではyumで簡単にアップデートすることが出来ます。
# 止める $ sudo systemctl stop mackerel-agent # Amazon Linux 1の場合 $ sudo /etc/init.d/mackerel-agent stop # アップデートする $ sudo yum update mackerel-agent ... アップデートを実施 # 起動 $ sudo systemctl start mackerel-agent # Amazon Linux 1の場合 $ sudo /etc/init.d/mackerel-agent start
Agentの起動が終わったら、Mackerelのホスト画面で認識してるバージョンが最新になっているのかを確認しましょう。
Windows Server (2019)
Windows Serverの場合、最新のインストーラーを実行するとバージョンのアップデート処理を行ってくれます。
また、mackerel-agent v0.60.0
以前はx86のみの提供でしたが、x64が利用できるようになっているため、今回はx64を利用します。
まずはじめに、Mackerelのサービスを停止します。
コントロールパネルからアンインストールします。
アンインストール後、最新のインストーラーを実行してMackerelのホスト画面でバージョンが最新であることを確認できたら完了です。
既存Agentがx84の場合でx64に移行する場合、ディレクトリが C:\Program Files (x86)\Mackerel\mackerel-agent
から C:\Program Files\Mackerel\mackerel-agent
に変更になるため、コンフィグを移動する必要があるので注意が必要です。
API Keyの書き換え
APIを書き換えて別のOrgsに移動する必要がある場合は、 /var/lib/mackerel-agent/id
(Windowsの場合はC:\Program Files\Mackerel\mackerel-agent\id
もしくは C:\Program Files (x86)\Mackerel\mackerel-agent\id
)を削除の上、コンフィグの apikey
を新しいOrgsの物に書き換えて再起動することでOrgsの引っ越しが出来ます。
Amazon Linux 1 / Amazon Linux 2
# 止める $ sudo systemctl stop mackerel-agent # Amazon Linux 1の場合 $ sudo /etc/init.d/mackerel-agent stop # idを消す $ sudo rm /var/lib/mackerel-agent/id # API Keyを書き換える $ sudo vim /etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf # 起動 $ sudo systemctl start mackerel-agent # Amazon Linux 1の場合 $ sudo /etc/init.d/mackerel-agent start
Windows Server(2019)
- サービス停止
C:\Program Files\Mackerel\mackerel-agent
のID削除、API Keyの書き換え- サービス起動
まとめ
もっと複雑で面倒なのかなと思いきや、案外簡単にAgentのバージョンアップ、API Key変更を行うことが出来ました。
誰かのお役に立てればうれしいです。